それはフェアリーの姿をした最悪の存在。 それはフェアリーの形をした災悪の物語。 彼女はもともとただのフェアリーであった。 彼女は同胞から疎まれて育った。 そして同族のコロニーを出た彼女に、世間は冷淡だった。 だから彼女は他者を頼ることをやめた。 そして彼女はやがて他者はすべて自分の踏み台であり、玩具であると認識するに至った。 彼女は孤独だった。 そんな彼女に、同族は名前をくれなかった。だから彼女は自分で名乗った。 それが世間でも彼女を示す言葉として通じている。 その災厄の名は、コチョウ、と呼ばれた。
更新:2024/4/30
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